院長ブログ
2021年10月27日 水曜日
ラバーダム、マイクロスコープ、ニッケルチタンファイルを使用した根の治療の話です。
院長の早川です。
今回はこちらのレントゲン写真。
一枚は術前で他院にて根の治療を受けた第一大臼歯です。レントゲン画像を観ると根の先から根の分岐部にかけて黒い透過像が見えます。いわゆる「根尖性歯周炎」が発生しており患者様は歯肉の腫れ、噛み合わせた時の痛みがあり来院されました。
その後、根の再治療を行い痛み、腫れが引いてきた段階で根の中にお薬を入れ直し致します。
二枚目が半年後です。まだ少し透過像が残っていますが小さくなりつつあります。
三枚目が治療開始から1年後。透過像はほぼ消失しています。
ここまで大きな病巣がある場合には約一年の間は仮歯で経過観察を行い、治癒が確認出来た段階で最終的な被せ物の治療に入ります。
当院の根の治療には唾液の感染を防ぐ為の「ラバーダム」防湿、裸眼では確認出来ない根の中の感染を除去する為に必要な「マイクロスコープ」、また更に根の先まで感染を除去する為に「ニッケルチタンファイル」を症例に合わせて使用しております。
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|2021年10月4日 月曜日
インプラントの上部構造体
院長の早川です。
写真はインプラントの上部構造体です。
チタン製の土台の上にジルコニアの被せ物を作製。それをインプラント本体にネジ止め致します。
本物の歯のような質感に仕上がっております。
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|2021年10月2日 土曜日
セラミックの精密な型取りについて
院長の早川です。
今回は前回からの続きとなります。
被せ物の歯型を採る方法には様々な方法がありますが、精密に型を採る為には支台歯と言われる歯の周囲の歯肉を一時的に排除する必要があります。その方法は支台歯の周りに専用の糸を巻き付ける「歯肉圧排」という方法です。
1枚目の写真には既に紫色の糸を巻き付けています。
時間を見計らいその糸を外しながら型を採ります。
2枚目がシリコン材で精密に型を取り終えた状態です。
3枚目は支台歯の部分を拡大した状態ですがしっかりと歯肉の中にまでシリコン材が流れ込んでいるのが分かります。
時間が掛かりますがこの方法により歯とジルコニアなどの被せ物の境目が緻密になり見た目だけで無く虫歯などの再発を防ぎ長期的に長持ちする被せ物を患者様にご提供する事が可能になります。
当院では全てのセラミックの被せ物にこの「歯肉圧排」方での精密な型取りを取り入れております。
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