院長ブログ
2014年7月26日 土曜日
拡大鏡って何?
皆様こんにちは、院長の早川です。
今日は私達が診療で毎日使用している拡大鏡について少しだけお話しさせて頂きます。
字の如く拡大鏡は虫眼鏡のように見るものが大きく見えます。
では、歯科の治療で何故大きく見る必要性があるのでしょうか?
例えば、麻酔の針を歯ぐきに刺す時。
患者さんが1番ドキドキする瞬間だと思いますし、私達もなるべく痛みを与えないように心掛けています。ではどうすれば痛みが少ないのか?
裸眼では細い針が歯ぐきに刺さっているのか分かりづらく、深めに針を入れてしまう事もあるのですがいきなり針を深く入れると歯ぐきの下の骨膜などに針が当り痛いんです。
しかし、拡大鏡下では針が歯ぐきに入った瞬間がスグに見えるので深く針を入れ過ぎる事が少なくなります。痛く無い麻酔のコツは表面麻酔の後、患者さんの呼吸に合わせ歯ぐきに2ミリ程針を刺した状態で体温と同じ位に温めた麻酔薬をゆっくり注入していくと殆ど痛みを感じません。この2ミリが重要なのですが裸眼では感に頼る事になりムラが出ます。
また、拡大鏡と共に重要なのが光です。
拡大鏡の真ん中に小さなライトが付いているのですが、光を視野に入れる事により裸眼では見つけづらかった歯の間の虫歯や銀歯などの境い目の虫歯などがほぼ鮮明に見えるようになります。
天然の歯にはもともと透明感があるのですが、明るい光を当てる事によりその透明感が増し歯の内部に進行した虫歯を浮かび上がらせて見る事が出来ます。
これにより、虫歯を発見する精度が向上します。
勿論、虫歯を削る時、プラスチックを詰める時、被せ物をする時、その他全ての治療で治療の精度が上がりますし、精度があがれば長持ちもします。
また、歯石を取る時などは拡大鏡下の方が痛みが少なくなります。何故かと言うと、歯石と歯ぐきの境い目がハッキリ見える為に歯石取りをする硬い道具を歯ぐきに押し付ける事が少なくなるからです。硬い道具が柔らかい歯ぐきに強く当たれば痛みも増します。
このように拡大して観る事により得られる情報量は裸眼の比ではありません。
当院ではほぼ全ての自費治療、保険治療、共にこの拡大鏡を使用しております。
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